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価格高騰 その先は?
令和6年10月27日
さて、価格高騰したまま推移しているコメ業界
結局、卸売業者、集荷業者、商社など、さまざまの業態が、農家さんの庭先で米を集める活動
をし、農協の集荷率が過去にないぐらい低下しています。
民間相場と、農協の概算金の差額が大きかったため、かなりの数量が民間市場に流れてしまい、
農協としても集めないわけにいかないので、概算金をUPさせました。
これにより、消費減が発生しても、大幅な価格の下落はないことが確定してしまいました。
また、農協と契約している卸売業者は、農協の集荷率減少に伴い、契約数量についてもその割合に応じて
数量の調整が行われ、30~45%の契約数量減という状況になり、コメの在庫を持つ業者がこのあとの
カギを握る形になり、相場操縦できる状況になっています。
つまり、例年と比べて米販売業者が新たに仕入れを行うには、自由に動いているお米が市場に少ない状況
となり、在庫をもっている業者が強い状態になっています。
この状態は、一般消費者の購買行動次第で多少は緩む可能性はあるものの、コメ相場全体を動かすほどの
数量もないため、令和6年産については、価格が高水準のまま推移すると考えられます。
令和7年以降については、需給バランス次第ではありますが、今後10年以内で顕著になる生産者の減少
スピードが、供給量に対してどう動くかがポイントになると考えます。
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